🏆【受賞報告】紙エールデザインウィンドウが「AsiaStar賞」を受賞しました!
このたび、弊社の「紙エールデザインウィンドウ」が、アジアスターコンテスト(AsiaStar Awards)にて「AsiaStar賞」を受賞いたしました!
このコンテストは、日本パッケージングコンテストで受賞した作品のみが応募可能な、アジア地域の権威あるパッケージングアワードです。
限られた作品の中から選ばれる名誉ある賞であり、弊社のデザイン力と技術力が国際的にも認められたことを大変嬉しく思います。
▶アジアスター賞とは
〈主催者〉
アジア包装連盟(Asian Packaging Federation)
〈選考基準〉
革新性・機能性・利便性・グラフィックの魅力・適正・環境対応性
〈受賞理由〉
❶環境配慮
・脱プラスチックの実現
・リサイクル適正
・FSC認証
❷デザイン性
・紙自体に特殊加工を施すことで、透明窓の自由なデザイン(形・絵柄・サイズ)を可能に。
・透明部分への印刷も可能
❸機能性・利便性
・プラスチックフィルムに代わる紙素材の新しい選択肢
・書類保管用の紙製ファイルとしても活用可能なため、用途の広さが評価された。
❹革新性
・従来の「貼り合わせ」工程を不要にした革新的な紙透明化技術。
〈他の受賞企業〉
東洋製缶・伊藤園「お~いお茶460mlペットボトル」
https://www.tskg-hd.com/news/detail/20250123_newsrelease.html
▶背景
従来、パッケージの窓部分にはOPSフィルムが使用されていました。
しかし、これはプラスチック素材であるため、パッケージ全体の紙化を進める上で大きな障壁となっていました。
そこで代替素材として注目されたのがグラシン紙です。
ところが、グラシンには以下のような懸念点がありました。
・水に弱いため、内容物の保護に不安が残る
・リサイクルが難しい(繊維がほとんどなく、資源として再利用しづらい)
・透明度が低いため、商品の見栄えに影響する
これらの課題を解決するために、私たちは新たな窓素材として王子マテリア様と「紙エール」開発に着手しました。
紙エールは、甘味素材でありながら高い透明度と耐水性を兼ね備え、さらにリサイクル可能な繊維構造を持つことで、環境負荷の低減と機能性の両立を実現しました。
▶技術と工夫
紙エールの開発では、環境配慮だけでなく、実際の使用シーンを想定した細かな課題にも向き合いました。以下の2点が課題でした。
❶窓部分が黄変してしまうこと
❷紙の厚みが増すほど透明度の確保が難しくなること
❶では、
店頭で商品が陳列される際、紫外線を浴びることで、窓部分に使用した塗布材が化学変化を起こし、黄変してしまうことにより、商品の見栄えに大きく影響することが判明しました。
私たちは黄変しない塗布材を作っている会社様と一緒に、窓部分がクリアな状態を保てるように改良を重ねました。
❷では、
塗布材を増やすことで透明度は上がりますが、リサイクル性が低下してしまうため、紙の厚みと塗布材の量の最適な組み合わせを見極めるべく、何度もテストを重ねました。
紙エールは、このような細部へのこだわりと技術的な工夫の積み重ねによって生まれた、環境と品質の両立を目指した窓素材です。
▶今後の展望
「紙エールデザインウィンドウ」は、環境に配慮したパッケージとして、今後さらに多くの場面での活用が期待されています。
弊社は、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」の達成に向けて、消費者・売り場・メーカーが一体となることが重要だと考えています。
その「つくる責任」を、私たちが率先して実現していきます。
この紙エール加工は、すでに事例でもご紹介したように、商品パッケージとして実際にご活用いただける技術です。
今後はこの技術を活かし、多くの企業様とともに、環境にやさしい紙エールパッケージを創り上げていきたいと考えております
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